はじめに
2022年9月~約44日かけ、サンティアゴ巡礼に行ってきました。
思いがけないスピリチュアル体験をしたり、スピリチュアリティをシェアできるたくさんの仲間と出会いました。
目指していたサンティアゴ・デ・コンポステーラ目前のある日、その新しい仲間と会話の最中にアヤワスカの話になり、いつか体験してみたいとお話しすると、彼女のコロンビア人のセラピストが10日後にアヤワスカのセレモニーをマドリッドでするとのことで、参加できないかお願いすることにしました。
こんな出会いから、思いがけずスペインでアヤワスカ体験をすることになり、わたしが体験したことをお伝えします。
アヤワスカとは?
アヤワスカ(ケチュア語: Ayahuasca、Ayawaska)は、アマゾン北西部で伝統的に用いられている幻覚剤。ペルーの国家文化遺産
アヤワスカは72の先住民族集団が使用し、42の固有名詞を持つ。
アヤワスカに入っているDMT(N,N-Dimethyltryptamine)という成分に強い幻覚作用があり、一部のキノコや植物に含まれている。いわゆるサイケデリック(精神展開薬)と呼ばれる種類のものだ。
こう聞くと、かなり危ないもののように聞こえるが、ペルーのシピポ族などのシャーマンが神聖な薬(メディシン)として処方し、実際にうつ病、アルコール中毒、ドラッグ中毒などの治療として使われている。
アヤワスカという呼び方は主にペルーとエクアドルで使われている。アヤワスカは、ペルー、ボリビアなどの先住民族の言語であるケチュア語で、「魂のつる」、「死者のロープ」という意味をもつ。「アヤ」は、魂、精霊、先祖、死者などを指し、「ワスカ」は、つる植物全般やロープを意味する。アヤワスカはアマゾンにおける伝統的医学として、あるいは、宗教的実践のために用いられてきた、精神に作用する植物のお茶である。
わたしのアヤワスカ体験
友人のセラピストの人とマドリッドの郊外で会い、そこから3時間離れたセンターに移動することに。
指定された郊外の駅に着くと、セラピストのメルセデス、そしてその娘さん、シャーマンのタイタが車で待っていてくれました。わたしはスペイン語をほとんど話しません。ただすごく不思議だったのが、初めて会う私にシャーマン・タイタは優しく話しかけてくれます
タイタ:フェリス?幸せ?
わたし:フェリスフェリス
こういった、簡単な単語での会話をしました。セラピストのメルセデスそして娘さん、シャーマンのタイタもとても柔らかなエネルギーを持った人たちです。
カタコトのスペイン語と英語で、アヤワスカ体験は初めてですという話や、チョコレート休憩をしながら(グラウンディングをする助けになるからカカオ・チョコレートをアヤワスカ前に食べるといいそうです)車で3時間。すっかり南スペインの砂漠の様な乾いた風景が広がります。
セレモニーが始まるまでは数時間あったので、少しの間ゆっくりすることに。
セレモニー開始
午後9時、秋の始まりのスペインではまだ日が残っています。参加のメンバーがみんな集まり、一人一つ持参してきた、真っ白のキャンドルに火をつけてセレモニーがはじまりました。
参加のメンバーはわたしも含め合計9名。そのうちの6人はセラピストのメルセデスと普段からセッションを受けているとのことで仲がよさそうでした。スペイン人、コロンビア人。マドリッドの一週間前にバルセロナでもシャーマン・タイタはセレモニーを行い、そこに参加したロシア人2人がアヤワスカの体験が気に入り、マドリッドまでシャーマン・タイタを追いかけてきたという強者。そしてわたし。
わたしたちは、みな真っ白な服を着ています。聖なる色で身を包み、念のためトイレを済ましておくように言われました。
アヤワスカの身体的作用は服飲すると、激しい吐気、嘔吐、下痢をもよおす場合が一般的と言われています。
自分のベットの隣には2リットルの水を用意しておきました。これ大事
真っ暗の室内、砂漠の中にぽつんと立つセンターまではるばる来て、ドキドキと興奮の入り混じった気持ち。
シャーマン・タイタが先住民の衣装を着てセンターに入ってきました。さっきの穏やかなエナジーはどこへやら。なにかをずっと噛んでいます。(もしかしたらコカの葉を噛んでいたのかもしれません)目は血走り、彼のオーラが完全に変わってしまいました。野生動物の様なエナジーが漂っています。
スペイン語で宇宙の仕組み、母なる地球の恵みアヤワスカ、この世にいきるすべての生き物、わたしたちはすべてひとつであるということ。そしてクンダリーニエナジーの話にも触れていました。
脊髄を上に上がっていく蛇を見ても、決して怖がってはいけない。それは身体の中を上昇するエナジーで必ず身体をこの地球にクラウンディングさせておくこと。
蛇以外にも、たくさんの野生動物のビジョンを見るかもしれないが、決して怖がらないこと。
その他にもたくさんのサイケデリックのヴィジョンをみたり、時にはこの地球から飛び立ち、宇宙に行くかもしれないが、決して怖がらないこと。今ここにある身体に意識を戻して、帰ってくること。
そして、ひとりひとり、体調はどうかと短めのインタビューがあります。わたしは体調は問題なく、アヤワスカが試せることに対して興奮していると伝えました。
ラぺ・煙 静かに始まったセレモニー
全員のインタビューが終わり、シャーマン・タイタは激しく祈りをささげています。とにかく激しい。
そして煙のセレモニーが始まりました。
ラぺと呼ばれ、鼻から吸います。アヤワスカの効き目を良くするための浄化のための煙と聞きました。
そして、100%のたばこを1本吸うようにと言われました。室内で吸ってもいいと言われたのですが、なんとも不思議な気分になるのと、たばこを吸うことに慣れていなかったのでわたしは外で吸うことに。何人かの女性たちが外にやってきました。彼女たちもたばこを吸わないので、多分一応少しだけでも外で吸っておこうということだったのでしょう。
たばこも浄化のためだそうです。立っているだけでクラクラしました。
そこからはひとりひとり、個室に呼ばれアヤワスカのお茶を飲むことに。
激マズ アヤワスカ茶
わたしの名前が呼ばれ、個室に入ると、テーブルにはクリスタル、ハーバルウォーター、鳥の羽、キャンドルとたくさんの不思議なものが乱雑に置かれていました。
シャーマン。タイタはなにか先住民族の祈りを捧げています。さっきよりも、もっともっとエナジーはもっと強くなり、もう車の時に初めて会ったタイタの事は忘れてしまいました。
泥?ドロッとした液体がコップに注がれます。
飲み干せ
と言われ、一気飲み
激マズ。話には聞いていましたが、飲み込むことにも苦労するくらいまずいです。
楽しくはあったものの、サンティアゴ巡礼という苦行を終えたばかりの私。
未知の儀式に、期待で胸を膨らませていた私にとっては衝撃の不味さでした。「そっか。アヤワスカを飲むのは、苦行なんだ」
わたしは初めてということで、半分の量を与えられました。
自分のスペースに戻り横になることに。
その間もシャーマン・タイタは祈りの歌を歌っています。
時間の感覚がまったくないのでどれくらい経ったかとかはお伝え出来ないのですが、わたしはすぐに腹痛があり、お腹を下しました。そして少したってから嘔吐もありました。またあのアヤワスカのすごい味がします。
全身の毛穴からアヤワスカの匂いがし、そして汗だくです。大量の脂汗をかきシャワーを浴びたような滴る汗です。
一度シャーマン・タイタに調子はどうだ?と聞かれ、吐き気と下痢があると伝えました。よしよしという様な反応をしていました。
アヤワスカヴィジョン1
吐き気と下痢が収まると1時間くらい経過していたのでしょうか?ケータイ電話は手元にもってはいけなかったので、時間の経過はわたしの体感ということにしておいてください。
横になっている人もいれば、座っている人もいる。わたしは座り、軽い瞑想状態に入っていました。隣のロシア人がオームを唱え始めました。
すごく穏やか、そして力強いバイブレーションにつられわたしも一緒にオームを唱えることに、
オームを唱えるのをやめ、横になり穏やかに眠りに入りました。
気が付いたらヴィジョンが徐々に見えてきました。これか、という確信とともに身を委ねることに。
わたしは、ガラスや石で敷き詰められた地面を這いつくばっています。暗闇です。
ビジョンの中でも苦行が待っていた!!!ガラスの破片で身体を傷つけないようにゆっくりゆっくりと這いつくばっていると、巨大なうさぎがやってきて
“入口までガイドするから、背中に乗って”
わたしのスピリットアニマル、うさぎがやっぱり未知なる世界のガイドだったのです。うさぎの背中に乗り、うさぎの言う“入口”へ進んでいると、他の野生動物も同じ方向を目指して走っていきます。
アヤワスカの経験者から聞かされていたことは必ず1匹は動物を見るそうです。
うさぎの言う“入口”に到着すると、そこでヴィジョンは終わってしまい、センターに横になっている身体に戻っていました。
そして、私は2杯目のアヤワスカのお茶を飲むことに。先ほどの倍の量を飲みました。
この2杯目に関しては、ただの身体的反応が現れただけでした。とにかく苦しみ下からも上からも出し続けたのです。
きっと私は浄化しなければいけない、傷の様なものをたくさん負っているのでしょう。
長くなってしまいました。続きは後半で
メディスン・ミュージック
シャーマン・タイタは自身でも祈りの歌を一晩中捧げ続け、そしてメディスン・ミュージックと呼ばれるものを一晩中流していました。
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