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ヴィエナの空港にて

Diary

初日からトンカチで頭たたかれた感じのドカンとした衝撃。日本に長く居ると本当に平和すぎて頭がぼけてしまう。普段ニュースみないのもあるけど、それは人の口から聞いた情報が一番ためになると身をもって感じているから
初日バルセロナに乗る飛行機を待つためにヴィエナの空港にて

4人掛けのシートに4人


スペイン人の男の子‐カナリア諸島出身。スペイン語話すけど英語話さない。
ペルー人の男の子‐今まで3か月エジプトでIntarnational tradeの仕事をしていてこの空港では乗り継ぎを待つため、ヴィエナの街には出ていない。スペイン語も英語も話す。他数か国語のラテン語グループ勉強中。
ウクライナ人‐クリミア半島の出身。キエフからもバスで12時間かかるところに住んでいる心理学のお医者さん。オーストリアでの学位が欲しいため試験を受けに今回来ていた。ロシア語母国語、ドイツ語が話せて、少し英語も話せる。

まずこのカナリア出身の男の子とふたりだったんだけど、ふたりでの会話は想像以上に大変で寝ようと思ってたの。そこに英語も話せるペルー人の男の子が登場して3人でなんとか会話ができるようになる。


いや本当に寝ようと思ってたんだけど。

ペルー人の男の子がどこか行った帰りに泣いているウクライナの女の子連れてきて彼女の話をとりあえず聞く。

そんなにめそめそ泣いている感じではないんだけど、とりあえずラムのボトルを飲みながら、お酒にこの状況を助けてもらおうとしてる。
話を聞いたら飛行機を逃してしまったらしく、翌日の朝9時まで待たなければいけないのと、チケット変更の手数料で200ユーロを払ったそうです。日本円で3万5000円
くらいかな。そのくらいでよかったねと話したら、ウクライナの1か月の月収は200ユーロだからかなりの痛手。
そして彼女この2週間の滞在も最悪だったらしく、お高くとまるオーストリア人が大嫌いだし、この国で働く中東系の労働者も大嫌いと話していた。
あとでその中東系労働者を嫌う理由は聞いたんだけど、とにかく初対面でよくこんなものをはっきり言えるなと、感動した。
ひとの腹の中の気持ちとか、相手がどう思うかとかまったく考えてない、本当に自分が感じたことを包み隠さず話していた。

彼女が正直なので私も精いっぱい正直に心のなかのお話。私オーストリア人大好きなんです。知らない人のわたしに対しての対応とかももちろんそうだし、一番大きな理由が友達でしょう。
タイで3日間一緒に過ごして、その数か月後にヨーロッパに遊びに行ったとき2週間も滞在させてくれて、旅行者のわたしだけでは絶対に行くことのない、山奥まで連れてってくれたり、ウィーンのナイトクラブで遊んだり、オクトーバーフェス、や収穫祭とかとにかく色々連れてってくれて。彼女だけではなくその周りの友達もすぐにウェルカムしてくれて、要するに居心地がいいのです。

そういうことって簡単にできることじゃないし、感謝しているの。そして今回の旅でも彼女に会いに来たっていう理由も半分ある。

いつも思うけど私はいい意味でアウトサイダーなのです。ヨーロッパの微妙な力関係の中から排除されていて、ある意味そういう差別は受けないのです。むしろ教養のある日本人って感じでみんな見てくれてるよ。自分で言うの恥ずかしいけど、物事がわかると人間と認識されて仲間に入る。

ヨーロッパ人と遊んでると思うことが、第2次世界大戦のパワーバランスのまま友人関係にも見えないエナジーが流れていたり。それはほんの一部だし、例外やまったくそういったパワーバランス枠の外で過ごしている人はたくさんいるけど。そうなのです。これは断言。

話は変わって、私の旅の味方AirBnB。なんと彼女の国ウクライナではインターネットのアクセス制限がかかっていて使えないんだって。彼女はしょうがなく値段の2倍はするホテルをとらなきゃいけなかったのと、この短い滞在中にhook up を中東の人としたんだって。(これは男の子2人がいないときにしてくれた)

と私が常識だと思っていることが常識では決してないんだよ。

間違いなく生活しやすい便利な世界へとどんどん人間の歴史は変わってこれからも進化していくけど、社会主義の国、独裁国家、発展途上国。確実に溝は深まっているばかり。

今年の2月に出会ったイスラエル人の話も私の脳みそをドカアーンと叩いてくれるきっかけになったからここでもしておこう。

彼はイスラエルのパスポートを持っているから行ける国が限られている。イスラム教の国には絶対に入国できない。よくタイランドに長期滞在している人がやるビザラン。私たちの様に日本のパスポートを持っているととにかく決まりなしにほぼどこでも行けるからこういうときの選択肢は無限大。彼はタイにいるってことはけっこうイスラム教の国に囲まれていてあまり選択支がないのです。

と話は長くなったけど、これまでの私の人生の中であった人でもトップクラスの幸せ者だったの。

そのイスラエル人。

自分だけが幸せになるのが得意な人って難しいけど意外とたくさんいる気がする。彼は存在しているだけで、周りの人が自然に幸せになっていくよな、幸せエナジーを出している人で。
彼とはたった数日一緒に過ごしただけだけど、男女、年齢問わずいろんな人に話しかけられるの。元気~?みたいのとか、あなたの踊り最高にかっこいいねとか。フランスのマリワナ吸ってみて。最高だよとか。来年のパーティーには参加しなよと連絡先を交換したり。マグネットみたいなエナジーがある人。

地球にはいろんな人が住んでいて。同じ空気を吸って生きている、同じ人間。
時間の流れ方も一緒。どの人にとっても1秒は1秒だし、1時間は1時間。そのモーメント瞬間をどう過ごすかはあなた次第。幸せになるのも、不幸になるのもあなたの心の方向の向け方。

ウクライナの彼女とってもピュアないい子だったの。

名前もすごく似ていてなんだか感じるものがあったんだけど。私の名前はあやのAyanoで彼女の名前はイヤナIyana
彼女のバックグラウンドの影響は計り知れないけど、きっとすこしだけfearを手放すだけで、少しだけでもいい状況に心の方向は向いていくんじゃないかな?と思いました。

彼女の試験の結果が出るのは2週間後。彼女にとっていい結果が出ますように。

前を向いているひとたちとの出会いはとても刺激的。そして毎回日本にルーツがあることを思い出させてくれる。

こんなことが初日に起りなんだか今回も色んな経験するんだろうなー。と思ったよ。

さてバルセロナへ旅立ち

Love ♡ Ayano


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